リネンとは?

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 一般に、リネンというと何を思い浮かべるでしょうか。
 ホテルにリースされる寝具全般をさすリネンサプライや、ハーブからつくられるリネンウォーターなどを先にひらめく方もおられるかもしれません。
 このような呼び名の元になっている、いわゆるリネン とは
 麻の一種である亜麻科の植物(フラックス)の繊維またはそれから作られる織物・布製品
 のことをいいます。
 ここでは、この魅力的な素材に色々な切り口から光をあてたいと思います。

亜麻(フラックス)の青い花

フラックス リネンの原料であるアマ科アマ属の一年草・亜麻 (またはフラックス [ Flax ])のルーツは、コーカサス[ Caucasus ]地域(黒海とカスピ海に挟まれたカフカス山脈一帯)から中近東一円であったとされており、約1万年前、古代メソポタミア・エジプトの時代より栽培されていました。

 今日ではキッチン・バス用品、寝具、雑貨の素材として馴染まれている亜麻ですが、茎からとれる柔らかくて上質な繊維だけでなく、この種子から採種される油は亜麻仁油 (あまにゆ、リンシードオイル、フラックスシードオイル)として食用、塗料や油彩絵の具などに、またその絞りかすは亜麻仁粕 (あまかす)として良質の飼料に活かされるなど、薬用・工業用に利用されてきました。


フラックス(リナム)のタネ「ブルーアース」Linum usitatissimumBlue Earth そして、亜麻は夏になると、ブルー、うすい青、あるいは白色の小さくて可愛い を咲かせ、観賞用植物としても楽しむことができます。

 品種によっては、白、紫、ピンクあるいは赤の花が咲くそうですが、紹介させていただいているのはおなじみの綺麗な青い花 をつける亜麻。
 種を播く時期はおもに春4月〜6月です。これ以外の季節に植える場合でも、発芽適温の15℃〜25℃をキープした環境であれば可能です。日当たりのよいところに置いてください。(栽培方法の詳しい内容は画像のリンク先もしくは Flower&Green GARDEN さかもと日光種苗愛の花
へどうぞ。なお、亜麻の種子は フラックス一覧 からもお探しいただけます)。青い花をつけるのはそれからおよそ2〜3ヶ月後。さめるような青い花の彩りが、目を楽しませてくれるでしょう。

 わたしたちは沢山の布製品に囲まれて生活していますが、素材そのものに間近で接する機会というのは意外と少ないものです。そうしたときに、一粒の種からカタチになっていくのを近くから眺めてみるだけでも、とても新鮮な体験になりそうです。
 日頃なにげなく使っているリネンのハンカチやシーツなどの隣に、いつも亜麻の青い花があって気持ちを穏やかにさせてくれる、そんな生活もリネンをもっと身近に感じられて、素敵です。

亜麻(フラックス)の青い花

アイリッシュリネンとは?

 リネンの中でも最上級の品質として知られているアイリッシュリネンとは、北アイルランド地方で栽培・収穫されたフラックス (亜麻という、リネンの原料となる一年草の植物)から作られたリネン製品のことを総称して呼びます。北欧の寒冷・乾燥な気候風土に育まれた繊細で柔らかな質感と上品な光沢のある風合いから、ヨーロッパでは古くから重要な式典に欠かせない装飾や婚姻時の贈り物として、大切にされてきました。
 アイルランド産リネン の繊維はとても細く、しなやかで、肌に優しい柔らかい質感を持っています。それこそがアイリッシュリネンが最上級と謳われる所以なのですが、私たちの日常で使い続ける場合においても、その優れた性質は存分に活かされます。良いものを繰り返し使い続けるからこそ、その良さが生きてくるといってもよいかもしれません。
 一般にとても高価なものとしてアイリッシュリネンはとらわれているようですが、探してみると思っていたほど手に入れ難いものではないものです。一生ものの生活雑貨として、不足なく充分に活躍してくれるほどに優れた素材ですので、まずは試し易い、タオルやキッチンクロス(ふきん)などの比較的安価で身近な雑貨から始めてみてはいかがでしょうか。

楽天で購入できるアイリッシュリネンの一覧

アイリッシュリネンとは?

リネンの産地について(2)

 現在、リネン産業というのはとても分業化が進んできているそうです。亜麻の栽培・収穫から始まり、繊維の抽出、リネン糸に紡いでいく紡績、布状に織り込む製織、そしてそれらをリネン製品として加工する仕上げまで、時にはそれらが別々の地域で行われ…私たちの手元に届くまでに、リネンは全国各地でカタチを変えながら運ばれてきます。

 一口でリネン素材 といっても、その質感は様々です。それがリネンの面白いところでもあるのですが、いざ生地や雑貨を手にとってみると、タグの表記は「麻」としかないことが多々あります。リネンは亜麻科の植物を原料としており、ラミー (芋麻)、ジュード (ジュード麻)、ヘンプ (大麻)、ケナフ (洋麻)といったほかの麻原料とは異なるのですが、日本では「麻」としてひとくくりにされて表記されていることが多いようです(「lin100%」「linen100%」と表記されていることもあるようです。このようなときは、安心ですね)。

 一生付き合えるほどに丈夫で身近なリネンだからこそ、その産地や製法について、できることなら知っておきたいものです。お店に寄った際に、店員さんにそれとなく聞いてみたり、事前に商品の情報を見比べてみたりして、自分に合うリネンを積極的に試してみるのも面白いかもしれませんね。

リネンの産地について(2)

リネンの産地について(1)

 リネンは一年草の亜麻科の植物(フラックス)を原料にしています。この植物は寒冷な地域 によく育ち、アイリッシュリネンとして知られている北アイルランド (UK)から、リトアニア (バルト三国)、ベルギーフランススウェーデンポーランドオランダベラルーシロシア など、ヨーロッパや北方の涼しい気候の国々で盛んに栽培されています。また、日本(北海道 )などでも、産業資材用途として亜麻の生産が行われました。

 よく、商品の紹介欄やタグなどに「〜リネン」という表記があります。これは、一般的にはそのリネンが収穫された地域をさしています。また一方、「〜リネン」とあったときは、その商品が加工・製品化された地域を表すもので、こちらの表示しかない場合、必ずしもリネンが収穫された原産地を示しているとは限らないようです。

リネンの産地について(1)

ハウスリネンとは?

 ハウスリネン とは、キッチンクロス(ふきん)、ベッドシーツ、バスタオルなど、日常的に使われるリネン製品全般 のことをいいます。また、ハウスリネンという呼び方は、リネンに限らず生活の中で使われる綿や絹など布製品全般 を指して使われることもあるようです。

 毎日のように日常的に使うものだからこそ、末永く付き合える素材を選びたいもの。生活雑貨として繰り返し使い込むことで、リネン本来の優れた所が活かされてきます。

ハウスリネンとは?

リネンは「亜麻」という天然繊維。上品な質感、丈夫で速乾吸収する布

細い麻糸。麻生地を使って手作りするとき、糸も麻にこだわってみる リネン とは、亜麻科の一種である 亜麻 (あま/フラックス)という草からとれる繊維素材、またはその織物のことをいいます。

 麻というと、硬くてちくちくした印象がありますが、それはヘンプ (大麻)やジュード (黄麻)など別の種類のもの。そのような麻はロープや麻袋などに使われるのに対して、亜麻は柔らかく優しい肌触りのために、織られて衣類などになります。
 麻には様々な種類があり、その中でもリネンは最高級素材として、古くはヨーロッパなどで人々に親しまれてきました。

リネンは「亜麻」という天然繊維。上品な質感、丈夫で速乾吸収する布